新型コロナウイルスの影響が続くなか、緊急事態宣言のあけた2021年10月より少しずつさまざまな活動が、感染予防を行い再開されています。そのなかで、伏見いきセンを利用してくださる団体のみなさんのこれからをお聞きする、「利用団体インタビュー2021」 を行います。
第1回目は、いつも稽古や公演でセンターをご利用いただいているTHE GO AND MO’Sの黒川猛さんにお話をお伺いしました。
Q.黒川さんが演劇を始められたきっかけを教えていただけますか。
昔から、お笑いが好きで特にお笑いコンビ「ダウンタウン」に憧れており、「自分もやってみたい」と思ったことがきっかけです。
大学で京都に来て、初めは演劇部に入り、そこから自分で劇団を作り15年間活動しました。劇団での活動は、みんなで1つのものをつくる面白さがありました。その一方で、活動のなかで縛られることもありました。もっと自分のやりたい「笑い」を追求したいと思い、THE GO AND MO’Sを作りました。そのため、最近はジャンルで言えば演劇ではなく、「演芸」ですね。 Q.THE GO AND MO’Sの活動について詳しく教えていただけますか。
漫談をはじめ、コントや創作落語などをやっています。伏見いきセンで年に3回開催している「黒川の笑」シリーズをはじめ、毎月の「黒川寄席」、年に数回の本公演やイベントへの出演が主な活動内容です。伏見いきセンでは日々の稽古やネタ作りを行っています。基本的に出演するのは僕で、制作と構成の方を含めて3人で活動しています。
(ネタの構想を書き留めたメモ)
Q.昨年は新型コロナウイルスの影響により、当センターも閉館期間がありました。最近は、緊急事態宣言も開け、少しずつ日常が戻ってきましたが、コロナ禍での活動はどのようなものだったのでしょうか。
伏見いきセンが閉館したときは、正直とても大変でした。日々の稽古場がなくなるため、替わりに公園を使っていました。朝、公園を歩きながらセリフの練習をしていたのですが、側から見れば変な人ですよね。(笑)僕は一人で活動しているため、公園で練習するということができました。劇団など複数名で活動している団体は僕以上に大変だったと思いますし、活動が止まった団体も多かったと思います。
コロナ禍でも来場者数を制限するなど、感染対策を徹底した上で活動は継続していました。そのため大きな影響はありませんでした。また、ライブ配信や「妄想コント」(※)などコロナ禍をきっかけに新しく始めた取り組みもありました。
Q.最後に、今後の活動予定や展望を教えていただけますか。
実は、今年(2021年)の3月末で今まで働いていた職場を退職し、「芸人」になりました。これからは「演芸」一本で活動していくため、事務所への所属やオーディションの参加などを考えています。11月25日〜28日の「INDEPENDENT:21」はその1つで、予選を勝ち抜き出演が決まりました。
また、来月11月は「INDEPENDENT:21」を含め、本番が3本もあります。その1つは、本公演であり、今回はロームシアター京都が会場となっています。2組のゲストをお招きして行う、1人芝居3本立てです。是非、一度お越しいただき、THE GO AND MO’Sの「笑い」を体感してください!
コント「床」(「第3回 縁劇フェス」2019年6月、應典院@大阪)
撮影:日本写真映像専門学校の学生さん
(※)妄想コント:新型コロナウイルス感染拡大の真っ只中、2020年5月に企画された全く新しい形でのコント公演。
【編集後記】
インタビュー中、終始笑顔で対応してくださった黒川さん。普段の利用でも窓口のスタッフに爽やかに話しかけてくださいます。私も以前、腹話術のネタを見せていただいたことがありました。お話にもありましたが、ストイックに楽しそうに「笑い」を追及している姿が本当に印象的です。 (柴田)
-----公演情報-----
・第32回公演「大塚の術」
11月12日(金)〜14日(日)
ロームシアター京都 ノースホール
・「黒川寄席 vol.23」
11月21日(日)
スタジオ松田の家(京都)
・INDEPENDENT:21
11月25日(木)〜28日(日)
インディペンデントシアター2nd(大阪)
-----公式ホームページ-----
・THE GO AND MO’S ホームページ
https://mproduce.wixsite.com/gomo
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