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執筆者の写真伏見いきいき市民活動センター

次世代に知ってほしいFantasticな伏見の会社vol.6_2018 株式会社石田老舗[学生ライター企画]


長い歴史の中老若男女問わず愛され、今では海外にまで伝わっているお菓子。今回は、そのような焼菓子製造、シュークリーム専門店運営を行っている株式会社石田老舗の代表取締役社長をされておられる石田宏次さんに話を伺いました。

Q.石田老舗が生まれた背景を教えてください。

創業は明治四年です。先代は明治維新の頃に京都に出稼ぎに来ており、それを機に京都に定住してお店を開いたのがはじまりと言われています。名物の『そばぼうろ』は創業当時からありました。

干菓子をつくっていた先代が蕎麦屋さんと仲が良く、社内ではそこからそばぼうろが生まれたのではないかと言われています。その後、時代の流れにあった様々なお菓子をつくるようになり、今は製造会社として運営を行っています。

Q.どんな人材を求めておられていますか?

現代ではIQのような知能指数ではなくHQ(ヒューマンクォリティー)が求められています。HQとは「人としての能力」のことです。私たちお菓子業界も昔からこのHQを重要と考えています。

私は、「お菓子はお腹を満たすものではなく、心を満たすもの」と考えており、心を満たすことができる人、心をこめて作ることが出来る人が求められますね。機械的につくるのではなく、手間暇をかけることが出来たり人間味のある人が、よりおいしいお菓子を作ることができると思っています。

Q.石田老舗のこれからについてのお考えなどありますか?

今は日本自体が豊かになりましたよね。しかしながら、少子高齢化によってお菓子業界は購入者が減ることが予測されています。その中でも幸いなことに、日本の固有の文化によってお菓子は残っていくのではないかと考えています。例えば七五三で千歳飴を食べたり、ひな祭りで菱餅をたべたりといったことがあげられます。

加えて、日本のお菓子を海外の人に知ってもらうことが大切だと思っています。外から受け入れるだけでなく、自分たちの作っているものをより表に出し、日本を発信していくことも必要だと思っています。

Q.次世代への子ども達へのメッセージをお願いします。

一番伝えたいことは、人の気持ちに立って考えられるようになってほしいということです。現代の子どもは「人に何かしてあげることで喜びを感じる」体験をすることが少なくなっていると思います。それは、おじいちゃんやおばあちゃんと違う家に住むようになって話す機会が少なかったり、そもそも人と触れ合う機会が少なかったりしていること等で起こっているものだと思います。

人の気持ちに立って、自分が嫌なことだとしても相手が喜ぶことを考えて動ける人になってほしいですね。

☆株式会社石田老舗 石田宏次さんの「ここがファンタスティック!!!」

京都の歴史とともに歩んできた会社ということがよくわかりました。これからも目まぐるしく変わる世の中で、菓子製造という業界を世間の流れを見抜いて経営していかれるのだろうと思いました。

社長さんにお話を伺うことができたことにより、経営の方向性や考え方に触れることができました。その中でもやはり、とても人の心を大事にして製造を行っていらっしゃる方だと分かり、だからこそ石田老舗様の長い歴史は受け継がれているのだと思います。

Fantasticな企業

企業名: 株式会社 石田老舗 インタビュー: 代表取締役社長 石田 宏次さん ホームページ:http://ishidaroho.com/ 取材日:2017年12月11日

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学生ライター企画記事

龍谷大学政策学部Ryu-SEI GAP学生チーム もりもり☆キッズ執筆

本事業は学生団体の活動を本マガジンに掲載し、広く地域に発信していくためサポートをするものです。記事の内容については学生団体までお問い合わせください。


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