今年度の伏見しみん大学では「本のヨミカタ(読み方)を変えると、まちのミカタ(見方)が変わる、まちのミカタ(味方)が見つかる!」を合言葉に「ヨミカタミカタ」という企画を始めました。
まちづくりでもビジネスでもみなさんのセンターでの活動でも、知識や情報をアップデートしていきたいという方がたくさんいらっしゃいます。しかし、学校を卒業して学生でなくなってしまうと、待っているだけではなかなか新しい知識や情報に触れられないもの。積極的にアップデートしていこうという方の中には待っているだけではなくて本を読んで情報収集している方もいらっしゃると思います。とてもすばらしいことだと思います。けれど、そうしたみなさんでも普段の仕事や家事、活動に追われてなかなか新しいことを学ぶための時間がないという方が多いのではないでしょうか?
そんなみなさんからの声をお聞きして楽しく短時間でアップデートできる手法はないものかと探していたところ、最近話題になっている「京都発」ひとりで本を読むよりも深い気づきが得られ、みんなで分担することで少ない負担で済ませることができる画期的な手法—アクティブ・ブック・ダイアローグ—を見つけたのです。
1人で本を読むことも大切です。しかし1人だけで本を読んでいたら、ついつい本に書かれていることと自分の常識だけが正しく、他の方の色々な価値観があることを忘れてしまいがち。そしてなにより、一人で勉強し続けるのはあまり楽しくなくて続けづらいものです。
そこで、今年度の伏見しみん大学では本をパートごとに分担して読み合い、内容を共有し、気づきや疑問をもとに対話をし合うアクティブ・ブック・ダイアローグのイベントを実施することになりました!
定期的に、本から学んだ知識を知恵にまで深め、今後のお仕事や活動、人生にどう生かしていけるのか考えるための場をつくっています。「みんなで楽しく読書がしたい!」「アップデートしたいけれどなかなか時間がない・・・」というみなさんのご参加をお待ちしております!
◾️担当者VOICE
前号でもご挨拶させていただきました今年度副センター長の山川です。今回は私が担当の事業「ヨミカタミカタ」について紹介させていただきました。
これまで何度か実施したこのイベントで「こんな場があったのですね!」「他にもこんな場があったら良いのに!」という声を参加された方からいただきました。担当者としては嬉しいかぎりです。やはりアップデートしていきたい人のための場があまり多くないことを改めて感じました。「アクティブ・ブック・ダイアローグ」・・・あまり知られていない手法かもしれませんが、挑戦してみて良かったと思っています。この手法を開発された方たちにもお礼を申し上げなければなりませんね。
1回目のイベントでは場への新しさ、珍しさのご感想が多かったのですが、2回目からは「楽しかった!」というお褒めの言葉もいただくことができました。集まったみなさんによって少しずつ場のセッティングを変える工夫をしてはいますが、上手くいっているのか心配していたので安心しました。来年1月まで約1か月に1回、このイベントを実施しますが、これからもみなさんに楽しんでいただけるための工夫をしていきたいと思います!
~伏見とセンターとみなさんを結ぶ情報紙~ おむすび 2018年10月号に掲載