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執筆者の写真伏見いきいき市民活動センター

【UTTOCOな人】日下部 淑世 さん① Toshiyo Kusakabe_vol.08 2014


ロングインタビュー:「『めいちゃんち』とは何なのか」と取材に行ったら、これからのワカモノの働き方・暮らし方の話になったという話 Vol.1
早い時期から、自分の未来を思い描いて試行錯誤できる人が増えて欲しい。
"素敵な仕事や仲間と出会うために、挑戦し続ける文化をつくりたい"

「自分の未来を思い描いて試行錯誤し、挑戦できる若者を増やしたい」との思いから、何かに挑戦する人を応援しているシェアハウス ”めいちゃんち”

http://mayshare.chu.jp/meichan/

https://www.facebook.com/mayshare

新しいシェアハウス”めいちゃんち”

それぞれが特徴を持った6軒のシェアハウスの運営を中心に、『職住一体』として、「住むこと」と「働くこと」をあわせていくライフスタイルを提案されています。

現在、京都市内にある6軒のシェアハウスで、多くの若者が暮らしています。 どんな住人の挑戦も応援できる、共有スペースを創っています。

そんなめいちゃんち、実は伏見にも1軒、めいちゃんちのシェアハウスがあるのです!

今回は伏見のシェアハウスにお伺いし、”めいちゃんち”の空間を創っている、日下部さんにお話を伺ってきました。

最初に書いてしまいますが、日下部さんのお話はとても深く、今回の2時間あまりのインタビューでお聞きできた事は本当にわずかでした。ぜひ直接お会いして深さを体感して欲しい方です!

Q、伏見のめいちゃんちのスタートはどんな風に出来ていったのですか?

立ち上げ期はとても大変でした。すぐに入居者が埋まる他の家に対して、3ヶ月くらい入居のない家だったので、仲間と「これはやばいねー」って言ってたんです。(笑)

そんなある日、滋賀の学校に通う男の子が即決で「住みます!」って言ってくれました。それからは入居の相談に来てくれた方に「1人入居者が決まっていますよ」って言ってあげる事ができるようになり、そこから伏見のめいちゃんちはスタートできました。シェアハウスの1人目になるのは、非常に勇気がいるんですね。

めいちゃんちは出戻り可能なので、海外に行っては帰ってくるメンバーたちを含め6軒を30数人でシェアしながら楽しくわいわいやっています。

職住一体の暮らし

Q、20歳くらいだと最初の社会経験の場として、飛び込みやすいのかもしれませんね。めいちゃんちで暮らすことって、どんな感覚なんでしょうか?

私は生活する上での固定費はあまり払いたくないし、住人たちにも払わせたくないという考え方なんです。生きていく上で絶対払わなきゃいけないお金は住居部分と食費ですよね。そういった固定費をうまく工面して自由を手に入れてほしいと思っています。

「めいちゃんち」の大事な考え方でもあります。元々シェアハウスを始めたのも”職住一体”という概念を広めたかったんですよ。

例えばアーティストなら住む場所に加えて、ギャラリーを借りたり、ショップを開くにもお金がかかってきます。それならそれらを統合するという考え方もあるんじゃないかなって。

作品などが作れなかったとしても、本来払わなければいけない「住む場所を確保する」という固定費に対して、家でイベントを開いてみたり教室を開いてみたりする提案もありだと思っています。消費として当たり前だったお金に、いろんな意味が加わってきたらいいと思うんですね。

『めいちゃんち(住人を含む団体名)』という名前のゆるさもそこからきているんですよ。そういった無理なく住んでいる場所で、仕事をしたり見つけたりできる『暮らし』がめいちゃんちの提案なんです。

ワカモノ=アーティスト

Q、そういう意味では「めいちゃんちって若者支援プログラムなんですか?」と聞かれることも多いと思います。若者とは、めいちゃんちにとってどんな存在ですか?

まず私たちも若者じゃないですか。(笑)

元々はさっきアーティストを例にだしたように、アーティスト支援をしたかったんです。でも、アーティストの定義を考えていくと、夢を持っている人ってみんなアーティストなんじゃないか、夢を見つけたいという人もアーティストなんじゃないかと思い始めたんです。

だから大学の時は、「アーティスト支援をしたい」と言っていたんですけど、今は「仲間作り」なんです。住人たちからは家賃をもらっているけど、逆に住人にお金を払って仕事を頼む事もあります。

住居面では私たちのお客様になるし、他の分野で私たちも住人にとっての客になる。この関係性を仲間と呼ぶ事で、一つの仕事を一緒にやる事もできるんですよね

Q、一般的なマンションに入れば「住人と大家」の関係になりますが、めいちゃんちの住人はただ部屋を借りているっていう感覚ではないのかもしれませんね。

最初のころは特にそうだったと思います。大徳寺のシェアハウスは一軒丸々シェアハウスで、部屋が分かれてなかったので、皆がどこでも寝れるという状況でした。(笑)

コワーキングスペース、個人オフィス、事務所、会議室など様々な使い方がされていたり、近所の小学生が遊びに来ることもありましたね。

またイベントで遊びに来た人と住人が会社を設立することになったり、家としてだけではなく仲間を見つける場所として機能していたことはとても誇らしいです。

「めいちゃんち」は伏見にもあるんです!

シェアハウスに留まらない「めいちゃんち」の取り組みが明らかになっていきながら、話はどんどん広がっていきます。若者のこれからの働き方、暮らし方。シェアってなんだ? 事業として成り立つってどういうことなんだろう? つづきはVol2へ!

Vol2へ続く http://fushimi-uttoco.publishers.fm/article/6314/

(取材日:平成26年5月22日)

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