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執筆者の写真伏見いきいき市民活動センター

【UTTOCOな人】山田 基 さん Motoi Yamada_vol.06 2014


山田 基 さん (まちのよろずボランティア)

伏見のいろいろなところのイベントでよく見るこのお顔! イベントを開催するみなさんにはおなじみの山田さんですが、改めてどんな方なんだろう?島袋さんからの数珠繋ぎインタビューです!

Q、ボランティアへはなぜ興味を持たれたんですか?

弟に障がいがあって、私が小学生のときに障がい者のグループに入っていたんです。そのグループに行った時はそこで弟の面倒をみたりするんです。他にも来ているいろいろな人たちの面倒も一緒にみたりするようになっていきました。

でも自主的にやっていたというわけではなく、弟の面倒も含めて、最初はやらざるをえない状況で、決して初めから積極的にやってたわけじゃなかったです。

このグループには同じように障がいをもった家族がいる同級生が何人か来ていて、一緒に面倒を見たりしていたんですが、その同級生たちと会う事が目的という感じが当時はありました。

高校に入りサッカーやバイトに明け暮れるようになると、徐々にボランティアとかの発想はなくなっていきました。働き始めたり、東京の専門学校に行ったり。その後京都に戻ってきたんですけど、その時に阪神淡路大震災が起こったんです。

京都でTVを見ていて、「これはすごい事が起こっているな」と思いました。連日TVでは火災現場が映っていて、煙が出続けていたんです。

今思えば可笑しい話ですが、「何でこの火事を消さないんだろう?」「何をやってるんだ?」という思いが募っていき、「もう誰も消さないんだったら自分が消しに行く!」という気持ちになっていったんです。

居ても立ってもいられなくなってきて、ボランティア募集情報を探して、当時していた清掃の仕事も休みをとって、清掃道具を借りて駆けつけたんです。当時はインターネットもやっていなかったし、「何をしたらいいのか」、「何をもっていったらいいのか」わからなったので、「とにかくかき集めていった」という感じでした。

被災地ではつぶれた家や道路のアスファルトがぼろぼろで普通の状態じゃなかったですね。現地で多くの人が亡くなっていたし、余震がまだ続いていたので、「もしまた大きな地震がきたらどうしよう?」と思いながら活動していましたが、とても無力感を感じました。

被災地では、現地の調査のお手伝いや、配給のサポート、住民の方のお手伝いなどをしていました。

そんな中で小学校で子どもと一緒に遊んだり、ケアをするボランティアがまわってきたんです。子ども相手のボランティアは弟の面倒を見た障がい者グループで慣れていたこともあり、意欲的に取り組めました。

積極的にボランティアをしていこうと思ったのはこの時ですね。

被災地から京都へ戻ってくるときに、移動していくと、とても日常の風景が広がっているんです。そのギャップがすごかったですね。被災地も日常を取り戻すにつれて、徐々にボランティアバスもでなくなっていって、落ち着いていきました。

Q、被災地での活動がきっかけだったんですね。その後、継続的にボランティアを続けてこられたのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

被災地で子どものケアをしたこともあって、もう少し子どもの相手をしてみたいなぁと思い、児童館の介助ボランティアなどをしたり、障害者の子どものお迎えや遊び相手などをしました。

そして「山科で子どもと一緒に流しそうめんをする」というボランティアの情報を見て、NPO法人山科醍醐こどものひろば(以下ひろば)のボランティアに参加しました。こちらは現在も続けているので10年以上になるかと思います。

ひろばのボランティアは「ボランティア」のイメージが変わりました。これまでは「来てほしい」、「こういうことをしてほしい」という声を聞いて、それだけを助ければよかったんですが、ひろばはたくさんの活動の種類があって、「自分から関わる」というスタイルで、やってみたい事に自分から関わっていくんです。最初は勝手がわからなかったんで戸惑いましたが、ひろばのスタッフはとてもよくしてくれました。

今まで関わってきたことを活かす事ができたし、震災のときの経験も活かす事ができたんです。

また、ひろばのイベントはキャンプなど、子どもを外へ連れ出すアウトドアイベントが多いんです。もともとアウトドアの活動が自分でも好きだったので、自分が好きな遊びに混ざっていくような感覚でボランティアをしていました。

ボランティアを永く続けていくためには、「いいことをする」というよりも「楽しいこと」を続けていくことが大事だと思います。

Q、現在はどんなボランティア活動を行っているんですか?

今もたくさんのボランティアに取り組んでいます。2010年以降だけでも、いろいろなボランティアに関わりました。

・「NPO法人 山科醍醐こどものひろば」のボランティア

・納屋町商店街のゆるキャラ「なやまっち」の着ぐるみボランティア

・醍醐いきセンのだいごトレジャーハンターボランティア

・「伏見をさかなにざっくばらん(ふしざく)」への参加

 蔵ジャズのお手伝いやゆるキャラ交流会、ここはづ市のボランティア、町屋音楽祭など

・地元の自治会のお手伝い

・災害ボランティアへの参加

 東日本大震災、宇治川の洪水ボランティア

改めて見るといろいろやってますね(笑)

伏見いきセンのボランティア説明会で、まちづくりアドバイザーの亀村さんに出会い、ふしざくに行くようになったし、ふしざくの冒険遊び場チームをやってる松本さんや、伏見歩き隊の谷口さんとも伏見いきセンのボランティア説明会で出会いました。伏見での活動がとても広がりました。

Q、なぜ、ひとつのことを続けるよりも、たくさんの活動に関わるんですか?

運営側にまわると、いろいろな束縛があると思うんです。イベントのときも後ろから全体を見ていないといけないと思うんですけど、それよりもやっぱり現場で来場者の方とふれあったりしたい。「運営にまわりませんか?」とお誘いいただいたこともあったんですけど、その時は断りました。

体を動かすことも好きなので、ボランティアに来ている初めて会う他のみなさんと、わいわい言いながらテントを設営したりするほうが楽しいです。現場でのふれあいを大切にしたいんです。

ボランティアをはじめたらその活動から抜けられないんじゃないか?と思う人もいると思うんですけど、一回きりでもいいと思うんです。

でも一回きりだからといって、いい加減なことはしません。一回きりでも本気で取り組んで、そのイベントがいい結果になるように考えて動きます。だから終わった後に、主催者の方に意見も言います。

運営の人の視点のほかに、現場のボランティアの視点からの意見も大事だと思うんです。主催者の方からするとうるさいこともあるかもしれませんが(笑)、少しでもよくなるために、残していきたいんです。

でもまずは「これおもしろそうだな」と思ったところに気軽に飛び込んで見るのがいいと思います。社会を知ることや経験することにボランティアは最適だと思います。

今後も「来ないでくれ」と言われるまでは、いろいろなボランティアに関わり続けようと思っています。

Q、これからまちへ飛び出す方にヒトコトお願いします!

肩肘をはることなく、深く考えず、一回だけでいいから活動に行ってみて、話を聞いてみてください。それからでも遅くないと思いますよ!

Information

[まちのよろずボランティア 山田基]

https://www.facebook.com/motoi.yamada?fref=ts

体を動かすボランティアや、いろいろなボランティア情報をお気軽に教えてください!

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