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執筆者の写真伏見いきいき市民活動センター

【UTTOCOな人】鈴木耕平さん_vol.14 2015


2015年夏。伏見でいろいろな取り組みをしている方々の間でとっても話題になっていた事があります。

「どうやら伏見祭というイベントが行われるらしいけど、誰がやっているのか知ってますか!?」

ご存知なかった方が多いのも無理もなく、伏見の若手が中心になって創った新しいコンセプトのお祭りだったのです。今回はその伏見祭の実行委員長 鈴木耕平さんにお話を伺いました。

―伏見祭とは!?

「魅力的な伏見区の街、人、歴史、風土を題材にして、多くの人ともっともっと交流し、街の魅力について語り、自分達の未来について考えるきっかけを創りたい.」という思いから、若手が中心になって企画されたお祭りです。

UTTOCOでは実は伏見祭の広報協力として、伏見祭のイベント告知コラムをご提供頂きました。

時代衣装行列 中央が鈴木さん(伏見祭提供)

当日は気温40度近い中、約1500名が来場されたそうです。

「ずらっと並んだ屋台は、第1回伏見祭に出店してくださるために関西中から集まってくださったこだわりの店舗ばかりでした。また、ステージでは、猛暑の中、笑顔を絶やさず来場した方々を魅了していました。参集館での最先端と伝統のものづくり体験では、ただものをつくるだけでなく、普段は聞けない作り手のお話を聴きながらのモノづくりを楽しみました。

 今回のメインとなった夜の企画「キミツナ夜の語り部」では、薄暗くなった御香宮神社内で、来場者の皆さんの想いを書き込んだ巨大提灯を点灯。普段は出会うことのない偶然そこに居合わせた人同士が、たわいもない話から、つながっていく・・・」

(伏見祭HPより)

Q,伏見祭、盛況おめでとうございます。無事にイベントを終わられて反響はいかがですか?

実行委員メンバーの中では「やってよかった!」という声がたくさんありました。

普段交流できないような地域差の様々な方や、日頃から話をする人とは違う、知らない方との新しい出会い、地域との出会いが得られとても感謝しています。地域の知り合いになった方々からは「また来年もやって!」という声も頂けました。

一方で伏見に住んで短いメンバーやよその土地から来たメンバーも実行委員には多くいます。地元のルールや文化、風土をまだしっかり理解出来ていない部分もありました。その意味では地域にご迷惑をかけてしまったこともあるかもしれません。

「伏見のまち」の事はまだまだ知っていかないといけないですし、頑張らなければならない。

Q,鈴木さんはもともとは北海道在住だったんですよね?こちら来られたきっかけはなんだったんですか?

そうなんです。就職でご縁があり、就職をきっかけに北海道から伏見に来ました。

最初は住んでいる人たちがどんな方なのかわからない中だったので、少し不安もありました。しかし、伏見のまちは見た時からすごくステキな街だなと来た時から思っています。

そういう意味では伏見祭を通して自分も溶け込んでいきたいなと思っていました。

会場となった御香宮

Q,伏見のまちは鈴木さんにとってどう見えますか?

まちの魅力って、外からよく見えてくる部分と、住んでいる方が好きな部分っていろいろあると思います。自分のように外から見た時に見える魅力ってたくさんあると思っています。

伏見の街には、小さな鳥居から大きな神社までありますよね。ここを昔の偉人が歩いたのかなぁと思いを馳せられるような名所もたくさんあります。

自然も豊かで、どこを歩いても風情があります。日本の文化がギュッと濃縮されているなぁと感じています。あとはお酒が好きなので酒蔵の街並みにも魅力を感じています。(笑)

住んでいる方がどう見ているのかはまだまだわからないので、もっとお話してみたいです。私から見るととても魅力があふれた街だなあと思います。

外から来た人からみるとこんな所がステキに見えます!という事をもっといろんな方とお話してみたいですね。

Q,今回のお祭り、企画のきっかけは何だったんでしょうか?

伏見でボランティア活動をする団体に4年くらい所属しているのですが、伏見でいろいろな方が集うイベントをしたいと話していました。そうしたら、ボランティア活動のみなさんに、「やってみたら?」って言ってもらった事がきっかけです。

そのボランティア活動のグループも職場の方に誘って頂いたんですが、もっと地域と関わるような事がしたいなという思いがあり、自分たちがもっと発信する場を作ろう!と思いました。

住んでる人も外から来た人も魅力を再発見して、いろんな世代の人とそれを共有したい。自分たちが未来を考えるチャンスになったらいいなと。

Q,今回の伏見祭実行委員会のメンバーさんは、「若手」の方がとても多かったですね。特に京都のまちでは「大学生の人口が1割」と言われ、大学生が活躍しておられます。伏見祭では学生さんはもちろん、「若手社会人」の方がたくさんいらっしゃった印象があります。

今回は最初にボランティアのメンバーの方が応援してくれたのはもちろんなんですが、友達の「ツテ」を辿ったり、「それおもしろいね!」って言ってくれる仲間が最初に集ってくれたりした事が大きかったです。口コミで仲間が広がってきたという感じですね。

企画に参加してくれたメンバーに、なんで集まってきてくれたのか聞いてみたんですが、最初は内容がおもしろそう!という事で集まってくれたんですが、少しずつ集まってくると、「○○さんがいるから!」という声が増えてきました。

誰かのために頑張ろうとするメンバーがたくさん集まったので、魅力的な人がいる事がさらなる魅力的な人を惹きつけていく循環が起こっているんだろうと思います。

伏見祭のチラシもメンバーの「アイデア」や「得意」が詰まっているそうです。

Q,地域活動や様々な取り組みには、学生層までが参加して、そこから次の世代となった時に社会人層を飛ばして、シニア層の参加になってしまうと言われています。若手社会人は地域でのいろいろな取り組みに対してどうやったら関わっていけるようになるのでしょう?

若手の方は「何か地域に関わっていきたい」と思いつつも、「何をしたらいいのかわからない」という事が結構あると思います。誰かがやろうよ!と手をあげたらきっと集まれると思います。

社会人になると同じような世代や、似たもの同士で固まってしまいがちだと思うんですが、バックグラウンドが違う方や、活動している人とのつながりや、新しいものを生み出していくつながりが広がっていくと思います。

そういう場所をもっともっと創っていければいいなと思っています。

Q,今回鈴木さんが「最初に手を上げた人」として集ったみなさんだと思うのですが、そのように「最初に手をあげる」ためには何が大事だと思いますか?

後押ししてくれた仲間が多かったからかなと思います。何かをスタートしようとすると、「え~、とか、本当にやるの?」という声の中で、いろいろなブレーキがかかってしまうと思います。

「いいじゃん!」って誰かに言ってもらえる一言がもらえると、とても前向きにやれます。それが一番大きな要因なんだろうと思います。

これからは、誰かが何かをする時に、「いいじゃん!」って言い合える環境づくりをしていきたいと思っています。伏見祭でも、誰かがしたい事を応援する人がとっても多かったんです。

「いいじゃん!」と言える若者がもっと集まれれば、「とりあえずやってみよう!」「いいじゃん!」という空気を伏見からもっと発信できるし、していきたいと思っています。若手が頑張る空気をもっと創っていければいいなと思います。

Q,今後の活動の展望や、個人として目指すものはありますか?

今回の祭りではいいことも厳しいご意見もたくさん頂きました。お祭りを改善してくこともそうで、お祭りは定期的に必ずやっていきます。世代交流をもっと熱くしていきたいし、観光雑誌にのっていない魅力を発信して国際交流もをしたいですね。

若手から伏見の魅力を発信していくフォーラムがつくれたらいいなと思っています。今回のお祭りで集ったメンバーがやりたい事がけっこうたくさんあって、みんなのやりたい事をもっと実現していきたいと思っています。

みんなのやりたい事が次から次にやっていけると、きっと街が活発になると思います。

こういった事を通して、個人として人を勇気づけられる人になりたいですね。

Q,最後に若手の世代へのまちへのメッセージをお願いします。

ふと思ったことも、口にだせば実現するし、仲間は実は近いところ、見えない所にいっぱいいるんです。失敗を恐れずにどんどんやってみることが大事だと思います!やってみると見えてくる事がいっぱいあるし、僕も手伝いたいと思います。一緒に様々な挑戦をしていきましょう。

INFORMATION

第2回も今回のようなお祭りを開催します! やってみたい!と感じた方はぜひ一緒にお祭りを作りましょう!

お問い合わせ先(代表:鈴木)

E-mail :fushimifestival@gmail.com 団体HP:http://www.fushimifestival.com/

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